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解散.....

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最近 ライブで毎回のように唄っている 大切な曲があります。

私の大好きな 小さくて あったかい 町の唄。

ここに住みだしたのは たゆたができてから ちょうど同じくらいの年

初めて 実家を離れての生活

少しの不安はあったけれど 仲間が周りにいたので 大丈夫だった

ここには 私の大切な人が たくさんいる

まず たゆたが産まれた場所 きび がある

たゆたはここから始まった この前を通る度に あの頃の初々しい気持ちが蘇る

その近くには 私が体調が悪いときや 少し元気がない時 お腹がすいた時 やすらぎたい時

お邪魔する 守屋のお母さんがいる 大事なお母さん

そのまた近くには 最初のたゆたから ずっと見ていてくれて たゆたに初めて仕事をくれた                                                             
千葉先生一家がいる 

千葉先生は何かあると たゆたを招待してくれて

松坂牛やら 霜降りステーキやらを ご馳走してくれる 大事なライフライン

そして私のぼろっちいアパートの前には 原さんというおばさんが住んでいて お休みの日には

そのお庭で お茶をして 色々世間話をする 時々犬を預かってくれる 大切なお友達

そして いつも 犬の散歩を 小さな山の上にあるお大日様という お地蔵様まで行くのだけれど

その途中にある 大きな畑をもっている 杉崎さんというおじいさんとも 知り合いになり

散歩の帰りとかに 野菜をいただいたりしていて その杉崎おじいさんは 地蔵マニアで

この町にある お地蔵様の位置と由来を一冊の本にしてたりして かなり面白い人

忘れてはいけないのが おんぼろアパートの住人

下の階には 近くの美大生が2人と  帽子職人が住んでる

隣には 頭のおかしいロックシンガーと老犬が住んでる

皆 仲がいい 困った時は お互い様がモットー

うまくいっていた 佐藤荘物語も 今年一杯まで

あまりにも ぼろすぎて 退去しなければならなくなった

なので 佐藤荘 解散です

やっと 周りに 知り合いがたくさんできて 自分のお気に入りの場所もあったのに

なによりも アパートの皆と離れるのは やっぱり寂しい

今はそれぞれ 新しい棲家を見つけたり 実家に帰る者もいたりと

少しづつ 実感がわいてきたりして

私といえば やっぱり この町が好きなので 今住んでる所から 少し離れた所に

家を見つけました。

だけど ちょっと離れるだけで 区が違うから 自治会がちがったりして 

お祭りも違う区になってしまう

近所の原さんに そのことを話したら

「いつでも会いに来て、 お祭りはまたこっちにも参加すればいいんだし」と

嬉しい言葉.....

隣に誰が住んでるかわからない 近所に誰が住んでるかわからない

そんな時代に ここに住んでると違和感を感じるし 寂しいなと思う

生きていくごとに 大切な人が増えたり 大切だと言える場所ができたりする事を

とても 素晴らしく 有難いと思う

ある夏の日 仕事の帰りに 大好きな ご神木様のいる 神社の前を「ただいま~」と

挨拶した時 心から「あ~ この町の唄をつくろう」と思った

そして ありのままの私の生活を言葉にした

その夏に 近くのお祭りの 出し物にエントリーして この唄を唄った

前に並んで座っていた おばあちゃん達が 「あたし達のこと歌ってるよ」と 大笑い

大好きな町 大好きな人たち 今でもこの曲を歌うと あのお祭りのステージから見た景色が

目に浮かんで なんとも言えない 想いが こみ上げてくるんだ。

みんなにも そんな町が見つかると いいなぁ.....

お隣さんに お醤油を借りれる そんな町

ちなみに次のわたしの家は 小鳥屋さんのお隣です。

by ta-yutatayuta | 2007-10-20 21:36