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無力さを感じた

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昨日の夕方 大槌町にある避難所でライブをさせてもらいました。

子供たちからおじいちゃん おばあちゃんまで 皆さん喜んでくれたようで 来て良かったなと思いました。
ライブが終わったあと 声をかけてくれた方に 「避難所での演奏は今回が初めてで、今ここに音楽が必要かどうか正直不安だったのですが、どうでしたか?」と聞いてみたところ 良い歌が聞けて嬉しかったとの答えが返ってきて 本当にホッとしたし 嬉しかったです。

避難所というところは言わば皆のお家。

全員が全員 音楽を快く思ってくれるかと言ったらそうじゃない

その上で お邪魔しま〜す という気持ちで入っていかないといけないので 少し難しかった

だけど歌っている間 ちゃんとこちらを見てくれている皆の顔を見たら あっここで音楽を演奏する事は迷惑じゃないんだと感じれました。


あとはコンスタントに続けて 「また来ちゃいました〜」てな具合に 何回も時間をかけて 受け入れてもらい そうする中で 色んなお話を聞いたり 相談にのれるようになれたらいいなと思います。



ライブが終わったあと自衛隊のお風呂があるという事なので入りにいきました


テントの中にビニールでできたプールがあって シャワーも完備されていて 避難所にはさすがに風呂はないので この自衛隊風呂は大活躍の様子

風呂上がりには飲み物やちょっとしたお菓子も用意してあって

私が いいなっ!と思ったのは 女性風呂に「すずらんの湯」というのれんがかかっていて そいゆう被災者への配慮 大事だなと思いました

あののれん一つあるだけで だいぶ心が和みます

やっぱり自衛隊部隊の中にあるので 見た目ものものしい環境の中 リラックスしてもらいたいと思っての心づかいだと思います


それと最後に その日は避難所で一泊させてもらう予定で私達は演奏した体育館のステージの上で 寝袋を敷いて…

風呂から帰ってきた時にたまたま避難所の女性の方とお話ができる機会があり 地震当時の津波の様子や 命からがら逃げたこと 逃げろ〜と叫んだのに逃げなかった近所の方が その後遺体でみつかった事 そして今の避難所での暮らしの事 娘さんが秋に四人目の子供が産まれる予定で それまでに どうやって暮らしを安定させていけばいいのか 働く先がないと…


その話しを聞いて 何も言えなかった自分

さすがに こればっかりは音楽ではどうにも解決できないと 自分の無力さを感じずにはいられませんでした。


あまりにも問題が山積みで 一人の力では 国が動かなければならない話だったりして…

東京では 日に日に被災地での報道が薄れてきていますが まだまだ 終わっていないし むしろこれから

避難所での人間関係での歪みやストレスが 新たな問題を引き起こしそう

ここまで避難所での暮らしは切迫してると言っても過言ではないと思います


皆自分の事で精一杯という環境の中での共同生活


やはり他県からその場所にいながら支援する人が必要だとひしひし感じました


ボランティアではなく ちゃんと支援する人達も生活できるように給料を払って現場で働くべきではないかと…


一緒にこの町を新しく作っていこうと言える支援者がここには必要だと思います。

大槌町 本当にここは山もあり海もあり川もありの 本当に自然に囲まれた素晴らしい土地です


この町の人達が ここを離れなくても生きていけますように祈ります

by ta-yutatayuta | 2011-05-14 12:04